お通夜 説明イメージ(香典袋)

お通夜は故人と親交があった人々が最後の一夜を共に過ごし、故人の冥福を祈る目的で行われるものです。夜伽とも呼ばれることもあります。

訃報があったときに、急いでお通夜に参列することもあるかと思いますが、上記で紹介したように本来お通夜は親交深かった方々が参列する儀式です。
現代ならではの理由として、告別式は昼に行われるので仕事などで参列難しい方もいることから、夕方のお通夜に参列することが増えてきたのも昨今の事情でしょう。

① お通夜の由来

古くは死を確認することが難しかった時代、お通夜を通じて死者を一晩監視したことから、お通夜の儀式が始まったと言われています。

お通夜は一晩中線香の火を絶やさずに、明かりを灯し続ける慣習があります。これは、故人を偲びながら線香の火を絶やさずに一晩共にあり続けたことから由来しています。

他には遺体に虫がつかないように、野犬が近づいてこないように、などさまざまな理由もあると言われています。

② 香典について

お通夜参列の際は必ず香典を持参します。香典は個人へのお供えの意味もあり、また遺族へ出費を助ける意味合いもあります。香典を持参するときは、ふくさに包み、受付で取り出してお渡ししてください。ふくさごと渡すのは不幸を渡すという意味にもとらえられるので、注意しましょう。

③ 宗教によるお通夜の違い

「仏教」

仏教には宗派があるので、考え方もそれぞれ違ってきます。進行や焼香の方法など違いもありますが、僧侶が読経を行うことや、焼香があることなどは基本的に同様です。

「神道」

神道は亡くなった方は守り神になると考えられており、死は穢れと考えられているので神社でお通夜を行なうことはありません。

「キリスト教」

本来お通夜は行いません。しかし、日本におけるお通夜という慣習によって、日本独自のカトリックで通夜の祈り、プロテスタントで前夜式という儀式を行っています。


親しい方のみで故人と最後の一夜を囲む儀式のお通夜。上記で紹介したように宗派、宗教、地域ごとに特性も違ってきますので、参列する際は事前に確認しておくとよいでしょう。